認定こども園でペルソナマーケティング
前橋市の認定こども園「赤城育心こども園」でマーケティングのコンサルティングをおこなっています。
こちらの記事でも書いている様に、学校や幼稚園、こども園もマーケティングの考え方は不可欠な時代になりました。
弊社のお客様である赤城育心こども園では、地域の保護者の皆様から選ばれ、自然と入園を希望する方が増えてくるようなこども園を目指して園づくりを進めています。
その一環で、顧客(保護者)ニーズというマーケティングの原点に立ち返るためにペルソナマーケティングからビジネスモデル・キャンバス(バリュープロポジション・キャンバス)を活用しています。
ペルソナマーケティング
ペルソナとは、サービス(商品)を利用する典型的なユーザー像のことです。
実際に居るように、具体的な年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイルなど、リアリティのある詳細な情報を設定していきます。
このペルソナに対して、当園ではどの様なサービスを提供していくのかを深く掘り下げることでサービスの質を高めることができます。
また、ペルソナのニーズにマッチする園のサービスや取り組みは、当園の「ウリ」としてアピールポイントになります。
バリュープロポジション・キャンバス
バリュー(Value)は「価値」
プロポジション(Proposition)は「提案」を意味します。
「自園のサービス価値」が保護者のニーズとずれてしまうことは頻繁に起こります。そこで、両者の関係をつなげて検討するために使っているのが「バリュープロポジションキャンバス(VPC)」。
簡単に言うと「ニーズのずれ」を解消するためのフレームワークです。
右側に「顧客の情報」を、左側に「バリュープロポジションを構成する要素」を記載し、双方を一枚の紙上で比較することで、バリューがニーズに合致するかを確認します。
「バリュー=園が提供する価値」だとしたら、「バリュープロポジション=保護者(ペルソナ)のニーズにフィットする価値」ということです。
こども園においても、保護者のニーズと園が提供するサービスの価値をきちんと照合するべき時代に入っています。そこで、このバリュープロポジションキャンバスを使って、ペルソナ(保護者)のニーズと園が提供するサービスにズレが生じていないかを確認しつつ、ペルソナ(保護者)のニーズに合致している園の取り組みを抽出していきます。
こうして明らかになったペルソナ(保護者)のニーズに合致している園の取り組みを、当園のウリとしていこうとしています。
少子化が急激に進む昨今、こども園や幼稚園、小学校、中学校などの学校も顧客視点に立ったマーケティングを取り入れていく必要性が高まっています。
弊社では数多くのこども園や幼稚園を始めとする学校のマーケティングのコンサルティングを行っています。志願者数が毎年2割ずつ減少していった学校でも2割増やすことができました。少子化がじわじわ進む中、この事に早く気づいて、早く対処することで児童の数を伸ばすことができます。
※当記事は「社会福祉法人育恵会 赤城育心こども園様」より承諾を頂いた上で実名を用いて実例をご紹介しています。