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長期資金計画(10年)作成のお仕事

キャッシュ・フロー

長期の収支見通し

先日訪問したお客様は突発的な支出(かなりの高額)があって、

「今後、同様の事があったときに我が社は大丈夫だろうか?」

と心配になっていらっしゃいました。

そこで、今後10年でどの様なキャッシュフローになるのか長期のキャッシュフロー計画を立ててみました。

長期の収支計画を作成する際のポイントは次の通りです。

1.過去の業績推移から将来の数字の推移を予測する

過去5年程度の業績推移を科目毎に作成すると今後の推移の参考になります。
5年間で変動が少なければその科目は今後も5年間の平均値と変わらずに推移する可能性が高い。
だんだん金額が大きくなっていっていればその傾向を踏襲する。
逆に金額が少なくなっていくようならば今後もその傾向になっていく。
また、その変動の要因をきちんと分析して、どの様な変化をしていくのかを読んでいきます。

こうして将来の数値の推移を作っていきます。

 

2.事業計画を数値として落とし込む

設備投資や事業拡大などの計画があれば、その計画を数字にして落とし込んでいきます。
この段階では事業計画が具体的になっていなくても、ざっくりとした数字でも構わないのでとにかく数値にして盛り込んでみましょう。

 

3.損益計算書ベースではなくキャッシュ・フロー計算書ベースなわけ

会社は赤字を出しただけでは倒産しません。しかし、資金が底をつくとその可能性が高まります。
そのため、キャッシュの増減がどの様に推移していくのかを分析することが大切です。
特に事業を拡大していくステージにおいて注意しないといけないのが在庫の増加によるキャッシュアウトです。
設備投資には目が向きがちですが、事業拡大の際には在庫も増えていくため、資金の流動量も増えます。つまり、多くの運転資金が必要になってきます。
この動きは損益計算書では見ることができません。ですから、かならずキャッシュ・フロー計算書をベースにして計画を作ります。
事業拡大の勢いがある時でも黒字倒産が発生する危険性があります。

 

4.計画的に資金量をコントロールする

一旦長期のキャッシュ・フロー計画がで上がったら、各期での資金量の増減を見渡します。
設備投資等で大きな資金減が発生する期があるなら、そのための準備や設備投資等の時期の見直しを行います。
資金量が充分になる期までずらしたり、資金調達の計画を立てます。
金融機関からの資金調達を検討しているのであれば、この計画書も早めに金融機関へ提示しておくと良いでしょう。
元銀行員の立場としては、こうした計画をきちんと立てていて、その対策も時間をかけて充分に練っている企業は信頼できるお客様であると判断されます。

 

資金計画をきちんと立ててみようと思ったら、下記お問合せボタンからお問合せください。

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